DD(デューデリジェンス)とは、買収調査のことです。
買収調査では、買収する側が買収先にどういったリスクが潜んでいるか、どういった債務を抱えているのかに焦点をあてて調査します。
会社組織全体を調査するため、その調査項目は多岐にわたりますが、調査する領域によって、財務DDや法務DD等と表現します。
「人」に関する領域でいえば、人事DDと労務DDの二つにわけることができます。
人事DDは人事制度全般を対象とした調査になる為、企業文化など数値化できない部分が含まれるていますが、労務DDは特に未払い残業代など数値化できるものを対象としています。
このため労務DDの対象となる項目はより顕在化するリスクが大きく、優先的にDDを実施する必要がある項目をいえます。
具体的に労務DDを実施すべき項目として代表的なものは以下の通りです。
①未払い賃金
②退職金債務
③有給休暇
④社会保険料、労働保険料
それぞれ実施する際の注意点は次回詳解します。